器のはなし

 

外出したので、柏餅を買ってきました。

ヨモギ餅にこしあん。

お気に入りの備前の小皿に乗せて。

この備前焼の小皿は、東京の目黒区学芸大学に住んでいた頃、

近所にあった焼き物屋さんで一目惚れして、大きな片口風の鉢と中皿5枚と一緒に大人買いしたもの。

備前焼の若手陶芸家の作品でした。

当時の私は、20代後半。

最初の結婚に失敗して、人生一からやり直しと初めての一人暮らし。

色々なものを手放したので、これから手元に置くものは、本当に自分が気に入ったものを買おう、と決めたのでした。

でも、万単位で金額の食器を買うのは初めてで、

かなりドキドキしながら買ったのを憶えています。

あれから、30年近く経ちますが、あの時買った食器たちは、今も我が家の食卓で活躍してます。

食洗機や電子レンジには使えない、大事に使う食器。

ささやかな贅沢品ですが、大事な日用品でもあります。

片口風の鉢

口がついていますが、コレは飾り。

ズッシリと重量感のある中鉢です。

煮物とかを盛ってます。

縁の高い中皿 5枚

全体の大きさは、小皿より少し大きいぐらいですが、

縁の高さがあるので、アスパラなど長さのあるものも、

わざとマルッとそのまま焼いただけとかで乗せたりしてます。

 

 

銘々皿の小皿 5枚

大皿から、取り分ける用の小皿です。

平たくシンプルですが、土の質感が和食にも洋食にも合うお皿です。