これも、私が受けたヒプノの体験です。
結構鮮明に体験できたので、忘れてしまう前に書いておこうかと….(苦笑
良かったら読んでみてください。
↓
———————————————– *
「過去世退行セッション」
私はワーカーホリックな所があります。
仕事をし、忙しくしていないとなんだかいけないような、そんな気持ちがいつの頃からか強くあることに気がつきました。
自分自身に大きな責任を無理矢理自分で持たせているような、そんな感じもあるのでした。
そこで、この信念体型を持つようになってしまった、きっかけの過去世の体験をしてみることにしました。
誘導の声にしたがって、意識が過去の世界に行き着きました。
「そこはどんな感じのする場所ですか?」という声で、辺りを見回すと、何となく台所のような場所でした。
数人の働いている女性が見えました。
着ている物は質素で、頭には白い頭巾を被っています。
フェルメールの絵の中に出てくるような、三角形の帽子のような形の頭巾。
オランダ…?
「あなた自身はどのような感じがしますか?」
最初に見えたのは自分の足でした。
サンダルのようなものを履いた細い少女の足。
おやっと意識をむけると、今度はその体から意識だけが抜け出て、その細い足の主を見ることができました。
年齢は15才ぐらいで、白っぽいワンピースのような服を着ています。
髪の毛は濃い茶色、ややふてくされ気味で、少し勝ち気な感じのする女の子です。
「その人はなんと呼ばれていますか?」
名前はマリア
商人の家の娘のようです。
彼女がいる場所は彼女の家の台所で、目の前で働いているのはその家の使用人で、その中の初老の女性が私に風呂に入るよう準備をしていました。
場面が変わり、今度は数人で食事をしている場面になりました。
マリアと呼ばれる女の子は、今度は緑色のベルベットのようなやや起毛した生地で作られたドレスを着て、髪を結い、少し化粧もしています。
食卓にはご馳走が並べられています。
テーブルの向かい側に彼女の父親と、お客さんと思われる男性の姿がありました。
その男性は、どうやらマリアの結婚相手のようでした。
しかし、マリアはその男性に好意を持てないでいます。
男性の年齢はマリアより8~10才ぐらい年上で、やや粗野な感じのする人でした。
結婚相手は父親の商売仲間か、取引先の人の息子のようです。
本人達の意思などは無視した結婚のようで、マリアは嫌で嫌で仕方がないという気持ちを持っているようでした。
「少し時間を進めてみましょう」その声で、シーンが変わります。
マリアは35才になっていました。
表情はきつく、髪は質素に後に束ねられ、黒い服を着ています。
彼女は厩の前に立っています。
そして、使用人と思われる男性が、黒い馬を一頭、厩から出して連れてきました。
マリアはあの年上の男性と結婚し、子供を3人授かりました。
しかし、結婚生活はあまり幸せではなかったようです。
結婚相手の仕事は、貿易関係で、毛織物と穀物をイギリスに運ぶ仕事をしていました。
商売はそこそこうまくいっていて、大金持ちではありませんでしたが数人の使用人を雇え、少しぐらいの贅沢ならできるような感じだったようです。
夫は妻には普通に優しく、それなりに愛情は持っていたようです。よく働く人でしたが、遊び人で、女好き。
言動はやや下品で粗野。
マリアはこの男性のことを生理的に受け付けられなかったのですが、宗教的な考えとその時代の通念では、女性からの離婚などあり得ないし、女は男に仕え子を産み、黙って家を守る、という考えだったので、嫌々ながら夫婦でいる、という感じだったようです。
それがある日。夫がいきなり亡くなります。
愛人宅から帰る途中、酔っていたため馬から落馬し、首の骨を折って死んでしまったのでした。
そして、その時夫が乗っていた馬が、今マリアの目の前に連れてこられた、黒い馬だったのです。
使用人は「奥様、この馬をどうしますか?」と聞いてきました。
マリアは、馬をじっと見つめ、心の中で「良くやってくれたわ。あんな男いなくなってせいせいした。」と言う気持ちと、嫌いだったはずなのに襲ってくるむなしさと寂しさを感じていました。
馬は殺さずにそのまま馬小屋に戻すようにとマリアは使用人に言います。
彼女の生活は大きく変わりました。
この時代、多分、1650年から1700年ぐらいの時代。
女性が仕事を持ってがんばる、という事は非常に難しい時代でした。
しかし、彼女には子供が3人います。男の子が2人、女の子が1人です。
長男は、その時15才。長女は10才。次男は、まだ3才です。
夫が死んでしまい、収入のあてが無くなります。
使用人も10人ぐらいいましたが、ほとんどがやめていきました。
残ったのは3人。
1人はマリアの嫁入りの時、実家からついてきてくれた乳母のような女性。
もう1人はその女性の親戚筋の娘で、14〜15才です。
あと1人は、さっき馬をひいてきた男性でした。
この3人は食べるところと住む場所があればいいので、このまま働かせて欲しいということで残ってくれ、その後は家族のように暮らします。
それからのマリアは必死でした。
「船を守らねばいけない、船がなければ仕事ができないし、家族を養っていけない」
マリアは女性であると言うことで、商売で騙されたり、裏切られたりと苦労が続きましたが、
とにかく「長男が成人して仕事を引き継いでくれるようになるまでがんばる」という思いで必死に働いていました。
そして、また場面が変わります。
彼女の臨終の時です。
マリアは、50才になっていました。風邪をこじらせ、肺炎を起こし、ベッドで寝ています。
マリアのまわりには彼女の家族が心配そうに彼女を取り囲んでいます。泣いている人の姿もあります。
しかし、マリアの気持ちは穏やかでした。
目の前に迫って来た死にも、恐怖を感じていません。
長男は成人し、彼女から事業を引継、しっかりとやっています。長女も結婚し、子供もできました。次男も兄の仕事を手伝っています。
そして、マリアには内縁の夫もできていました。
正式な結婚はしていませんでしたが、心を通じ合える相手でした。
嫌な事もいっぱいあったし、苦労もしたけれど、がんばればちゃんとその見返りを受け取る事ができる。
心も通じ合える人たちがいたから、がんばることができた。
マリアの気持ちが、今の私の中に響いてきました。
私は、なぜこんなにがむしゃらに仕事をしてしまうんだろう。
なぜ、こんなに自分に色々な責任を自分から持たせてしまうのだとうと、ずっと感じてきました。
その答えの1つが、この過去世だったわけです。
この人生で学んだことは何ですか? という声に
この人生で学んだこと。
無理だと思われることでも、行動してがんばれば、活路が開ける。
その結果は自分が予想していたことと通りではないかもしれないが、そこで得るものは大きい。
この人生で手放すことは何ですか? という声に
この人生で手放すこと…..
人を印象だけで決めつけない。(これは、マリアが夫に抱いていた感情)
なるほど…..
この人生で手放すこと、これは今の私の人生でちゃんと手放されたのかというと、ちょっとまだ微妙です。(苦笑