朝起きたときのケアをひとつ。
みなさんは、毎朝顔を洗って、歯も磨きますよね。
口はものが入る一番の大きな穴なので、自分で思っている以上に雑菌が繁殖しやすい場所です。
アーユルヴェーダでは体の中に溜まったアーマ(毒素)を出す方法として、舌掃除があります。
正確には「舌磨き」という方が合ってるかな。
アーマ(毒素)はどうやって溜まるのかというと、
一言で言うと 食べ過ぎで、消化しきれなかったものが毒素となってしまいます。
この食べ過ぎというのは、いわゆる「大食い」という他にも、少ない量しか食べていなくても起こります。
というのも、消化力というのは個人でかなり違うし、食材やどのように調理されたのかや、年齢や、その人が置かれた状況でも変わってきます。
冷たいものや、肉類や豆、発酵食品、甘いものなどは消化に時間がかかります。
また、夜遅い時間や疲れているときも消化力は落ちています。
たとえば、夜10時過ぎに甘いお菓子やスナック菓子をお茶やコーヒーなどと一緒に食べてしまったりするとそれらは速攻アーマーに大変身。w(私も食べちゃってるけど)
あと。睡眠不足もアーマを溜めてしまいます。
で、アーマが溜まると口の中の粘つきや口臭などが気になります。
で、口を開いて、舌を見てみましょう。
アーマが溜まると、舌の表面に白や黄色っぽい舌苔(ぜったい)という汚れが溜まります。
これを舌につけたままにしておくと、口臭や口腔内の炎症などを起こしやすくなるほか、味覚を感じる力も落ちてきます。
味覚が鈍感になると、食事も濃い味付けにして、さらにアーマを溜めてしまうことになります。
で、そんな舌苔を取る方法。
すごく簡単です。
アーユルヴェーダでは舌磨き用にタングスレーパーというU字型になった金属製のへらがあり、それで舌の表面をきれいにするのですが、スプーンで代用できます。
では、舌磨きのやり方。
1 普通に歯を磨く
2 ベーッと舌を出して、金属製のスプーンで舌の表面を奥から舌先に向かって動かす。
この時に、スプーンの湾曲した部分を舌の表面に当てて、舌苔をこそぎ落とすようにする。
3 スプーンの先に白いネバネバした舌苔が付き、舌の表面にも浮き上がってくるので、舌苔のついたスプーンは一回ごとに水で汚れを流す。
4 舌の表面に舌苔が浮き上がってこなくなり、スプーンにもネバネバがつかなくなったら口をすすく。
これだけ。
最初は汚れがかなり出ると思います。
あまり強くガシガシとこすらないように注意して下さい。
舌苔を取り除いた後の舌は、きれいなピンク色になります。
口の中もサッパリするし、味覚もはっきりしますので、毎日の口腔ケアに舌磨きもプラスして下さい。